こんにちは!

台東区議会議員 本目さよ(ほんめさよ)です。

一般質問で、教育長に聞いてみました。

「生理について」

私が質問した内容はこんな感じ。

(ただ、本番気持ちが入り過ぎて時間が足りなくなったので最後の方の中身が省略されています…(汗)失敗・・・!)

子どもたちが生理で困ることがないような体制づくりについて、伺います。
「生理の貧困」という言葉がよく聞かれるようになりました。

台東区議会の女性議員の超党派の「花凛の会」でも区長に要望書を出し、

前回の定例会の寺田議員の一般質問に対して、

教育長からは「子どもたちが急に生理用品が必要になった場合には、保健室等で相談を受け、配布をしている」との答弁がありました。
保健室で相談を受ける理由には、なにか困ったことがある子ども、たとえば貧困などを捕捉したいためではないかと思います。

ですが、本当にそれが「ケアできている状態」なのか? が疑問です。

他の自治体などでもさまざまな動きがある中で、港区である調査がされたことはご存知でしょうか?
港区では、およそ2400人の女子児童生徒に対してアンケート調査を行い、結果、生理用品に困ったことがある子どもが17%、さらにその5%が何らかの理由で忘れたなどではなくて生理用品を用意できない環境にあると回答していました。困窮家庭や単身父親家庭などの理由で生理用品を用意してもらえないことが要因として考えられます。高額納税者が多く、家賃も高い港区でさえ、約20人程度生理用品を用意してもらえない子どもがいるということは、台東区でも同じくらいはいると考えられますが、保健室で把握している子どもは今現在、20人以上いるでしょうか? おそらくいないのではないでしょうか。

もし、いないとすれば、本当に台東区では存在していないのか? 

それとも、そういった子どもを把握できていないのか? 実態の把握は必要です。


この生理政策に関しても、エビデンスに基づいて政策を立案していくべきではないかと提案します。
EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。 証拠に基づく政策立案)とは、政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすることです。
EBPMの推進をしていくためにも、まずは調査から始めていただきたいと思います。

学校で「急に生理がきちゃった」そんなときに、子どもたちはどうしているでしょうか。
大人のように生理周期が整っていれば、「そろそろくるかな?」と予測がついても、まだ不規則な時期では持ち合わせの生理用品がないなどのこともあるかと思います。現状は教育庁答弁にもあったように、保健室で生理用品をわたしてもらえるとのこと。
もちろん、保健室でいただけるというのはありがたいことではあります。
しかし、学校の休み時間の中で、トイレに行き、生理であることに気が付き、応急的な手当をして、近くにはないかもしれない保健室に行き生理用品をもらい、またトイレに行って生理用品を装着し、教室に戻る。結構な時間が必要です。
実際に区内の小学校6年生の保護者の方から、5分休みに急に生理になったことがわかったらどうする?と聞いたら、とりあえず間に合わないからティッシュを使うと言っていたそうです。しかし、量によってはティッシュでは足りず、スカートにしみてしまったりする可能性も十分にあります。


緊急のときにはそれくらいは頑張れ!と言われるかもしれません。しかし、そもそも時間がないのに加えて「自分が今生理である」ということを口に出して大人に伝える事自体にハードルがあります。思春期のデリケートな心情にも配慮が必要ではないでしょうか。
また、現在コロナ禍ということで、保健室にはコロナもあるからよっぽどでない限りは利用しないようにと言われ保健室へ行きにくいと感じている子どももいる、という話も聞いています。
子どもたちの負担感を軽減するよう改善していただきたいと思っています。

そもそも、このいわゆる「生理の貧困」についての課題では、生理用品をトイレに無償で置くべきだという論調が多くあります。さらに、都立学校では女子トイレに生理用品を9月から置いているとの報道も出ております。
一方で、生理用品をトイレットペーパー的な扱いにするべきなのか? 行政の公平性の観点からは難しい問題でもあります。生理的現象は無償でサポートするならば、高齢者だけではなく新生児やあかちゃんのおむつなども無償でサポートの必要があるかもしれませんし、高齢に伴う尿もれパッドなども必要になるかもしれません。行政の守備範囲という言葉があるように、どこまでを行政が担うべきか? 大きな課題でもあります。
それでも、少なくとも義務教育中の子どもたちが、体の成長に伴ってはじまり、しばらくつきあっていかなればならない生理という現象に対して、少しでも負担感を減らしてほしいと思いますし、つらい思いや大変な思いを少しでも減らしてあげたいと、少し先を歩む人生の先輩としては思っています。

ただ、どの程度、台東区の小中学生が生理用品で困っているのか?  実態がわかりません。
そこで本区でも、子どもたちの生理にどう向き合うかを決定するために、無記名のアンケート調査を実施すべきと考えますがいかがでしょうか?

コロナの影響で「生理の貧困」という課題がある、ということが改めて社会的な認知を得たことで、学校現場においても、その課題への実態把握や対応を今まで以上にしっかりと行っていただきたいですし、多くの子どもに唯一ダイレクトにアクセスできる学校は、教育機関というだけでなく、より一層 福祉的なアプローチも担っていっていただきたいと心から思います。

また、ある区内の女子児童の保護者の方から、「生理による貧血や腹痛で体育の授業を休みたくても、連絡帳に書いてないんだから休むのはダメだと怒られてしまい、困ると娘が言っていた。男性の先生への、生理の理解度も深めてほしい」との話がありました。

労働基準法では生理休暇の設置が使用者に義務付けられています。
子どもはどうでしょうか? 
痛みが酷いようならば休んでもいいこと、また産婦人科で相談をすること、男子でも知っておく必要がありますし、
学校の先生方の中にも、もしかするときちんとした生理に関する知識を持ち合わせていない方もいるのでは、と懸念しています。

学校の福祉的役割と、生理教育についてどのように考えているか?あわせて教育長に伺います。
先生や男子生徒も含めていっそうの生理についての教育の充実を図るべきと考えますが、こちらも教育長にお尋ねします。


 

それに対して、教育長の回答はこんな感じ。

子どもたちが生理で困ることがないような体制づくりについて
① 生理で困っていることなどを把握するための調査の実施について

 次に、子どもたちが生理で困ることがない体制づくりについてのご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、調査の実施についてです。今般のコロナ禍におきましては、子供たちに、様々な面で影響が出ているものと認識をしております。
その中でも、いわゆる「生理の貧困」につきましては、子供たちから相談があった場合には、より一層、丁寧な対応をするよう、校長会や養護部会等において、要請をしてきたところでございます。今後も、子供たちを取り巻く環境は、これまでになく、日々、変化をしていくと考えております。このような環境のもとでは、無記名での一斉調査という手法ではなく、日頃の子供たちとの関わり合いの中で信頼関係を築きながら、それぞれの家庭環境等を把握し対応をしていくことが、より適切であると認識をしております。教育委員会といたしましては、引き続き、子どもたちが健やかに学ぶことができるよう取り組んでまいります。

② 学校の福祉的役割と生理に関する教育の充実について

 次に、学校の福祉的役割と生理に関する教育の充実についてです。一連の新型コロナウイルス感染症による臨時休業措置で再認識された学校教育活動の役割につきまして、文部科学省は、「学校は、人と安全・安心につながることができる居場所・セーフティネットとして身体的、精神的な健康を保障する福祉的な役割も担っている」と示しております。各学校におきましては、生理も含めた心身の成長に伴う様々な不安の解消や問題の発見、解決を行うようこれまでも努めてきたところでございます。
 次に、生理に関する教育の充実についてです。学校における性教育は、児童・生徒の人格の完成を目指す「人間教育」の一環として行うものとされております。そのため、学校教育全体を通じて指導すると共に、保護者の理解と協力を得て必要な指導を行っていくことが重要であると認識をしております。各校におきましては、児童・生徒が性に関する正しい知識を身に付け、適切な意思決定や行動選択ができるよう、特別活動や体育科等をはじめとした性教育の学習の中で取り組んでいるところでございます。教育委員会といたしましては、今後も、全教員が共通認識を持ち、心情的配慮を行うと共に、発達段階に応じて健康な生活を実践することのできる資質・能力を積極的に育成してまいります。

 

正直なところ教育長の答弁は、微妙・・・!!!!!!!!

と思いました。

どれだけ信頼関係を気づいても、どうしても相性が合わない子どももいますし、

こどもの方も信頼関係があっても家庭のことや自分の体のことは相談しづらい場合もあります。

なので、調査くらいはしてほしかったなぁというのが、第一印象。

ただ、調査をするとなると現場の先生方の負担にもなるし、

教育委員会だけだと決めづらいよな、とも思います。

学校って本当に難しくて、現場の先生方は東京都の職員なので

台東区の教育委員会の言うことをどれくらい聞いてくれるのか?

わかりません。

また、私の息子もまだ学校に通う年齢でもないので、

区民の方からお声を聞くしか、学校の様子がわからないところがあります。

(コロナ禍なので視察に行くのもな…と躊躇するところでもあります)

なので、もしよかったら、小学生・中学生のママだよって方がこれを見ていただいていたら

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