こんにちは!

台東区議会議員の本目(ほんめ)さよです。

台東区には3つ、幼児運動教室がありますが、その3つの違いについてお伝えしたいと思います。

これをお伝えしようと思ったのは、次のようなご連絡をいただいたことがきっかけです。

「日本堤のたなかスポーツプラザにある幼児運動教室に行ったら、
何か教えてくれるかと思ったのですが、何も教えてくれなくて。
ただ、マットとか、そういうものがあるところで
自由に遊ばせてくれるだけなんですよね」

「え、そうなの?」と思い、柳北(りゅうほく)スポーツプラザとたなかスポーツプラザへ
視察に行ってきました。

※柳北(りゅうほく)スポーツプラザと、リバーサイドスポーツセンターは
同じ事業者が運営しています。

柳北スポーツプラザ

そこでわかったのが、柳北スポーツプラザと、リバーサイドスポーツセンターの、
幼児運動教室は、「教室っぽい」ということです。
ただし、母子、というか、親子分離ではありません。
親がそばにいて、子どもの様子を見ている形です。

リバーサイドスポーツセンターは実際には視察をしていないので、もしかすると異なるかもしれません。

少なくとも柳北に関しては、
広い体育館で、ちょっと区切られていて、
区切られた外側に、お母さんかお父さんか、保護者の方が
子供たちを見ている、という感じでした。


マットレスや跳び箱があったり、
飛び石みたいなのがあって、順番に並んで、ぴょんぴょん渡って行ったりする、
いわゆる、ちょっとお教室っぽい感じ、習い事っぽい感じでした。

※幼児運動教室については募集の時期に広報たいとうなどで案内があります!

柳北スポーツプラザ

台東リバーサイドスポーツセンター

たなかスポーツプラザ

たなかスポーツプラザでやっている幼児運動教室は、
そもそもが「自由遊びの場」だったそうなのです。
ちびっこスポーツアカデミーというようですね。

もともとコロナの前は、人数制限もせずに、
「この時間に来ていいよ」という風に開放していた場所です。

申し込み制ではなく、行けばそこで遊べるところだったらしいんですね。
それがコロナで人数制限が必要になり、申し込み制になったそうなのです

どちらかというと、たなかスポーツプラザの幼児運動教室は、
いわゆる幼児運動教室というよりは、
屋内型のプレイパーク。

私の中では、そんなイメージです。

プレイパークというのは、よく公園などであるような
ケガとお弁当は自分持ち、でも何してもいいよ、
木登りもいいし、火を使ってもいいし、ナイフで何か作ってもいいしという、
子供の自主性にまかせて遊ぶ場です。

台東区にはあまりありませんが、
西日暮里公園などで実施されています(荒川ですが)

私は個人的には、これは台東区でもやりたいものです。

たなかスポーツプラザはそのようなプレイパークの室内版といった形でしょうか。

子どもたちは本当に楽しそうに、ずーっと走り回っていました。

たなかスポーツプラザで特筆すべきは、保護者と子どもが分離されることです!

その体育館の中には保護者はいません。
つまり保護者の自由時間ができるということですよね!

土日に開いていないので、
平日、幼稚園だったり、在宅で子育てされている方向けの教室になっています。
そういう意味では、
保護者と子どもが分離されるというのはすごくいいことだと思っています。

たなかスポーツプラザ

視察してみて感じたこと

3か所とも「幼児運動教室」という同じ名前で募集しています。
だけど、柳北とリバーサイドと、たなかスポーツプラザは、
幼児運動教室という同じ名前で運営しているにも関わらず、
やっていることが全然違うのです。

たなかスポーツプラザは、基本的には自由遊びです。
そして親子分離です。

子供たちがのびのび自発的に遊ぶ環境づくりをされていて、それはいいことだと私は思います。

ただ、それが保護者に伝わっていないから、

「運動教室って、教えてもらえると思ったのに…」
「逆上がりとかでんぐり返しとか、能力つくかと思ったのに」

という不満が出てしまっています。

また、「子どもたちが、こうなることがゴールなんです」というゴール設定が、
保護者の方にすごく分かりづらくなっています。

この点は分かりやすくして欲しいと担当者に伝えています。

また、リバーサイドスポーツセンターの幼児運動教室は、
往復はがきで申し込まなければならないのも課題です。

「今どき往復はがきって、どこで買うの?」といったところから、
保護者の方は始まるのではないでしょうか。

インターネットで申し込みできるようにならないかというのも
担当の課に提案しているところです。

それぞれの教室の特徴が分かるようにするということと、
申し込み方法の改善と、
できれば、柳北、リバーサイド含めて、親子分離にしてほしいなと思っています。

子どもの運動能力の向上ももちろん目的のひとつなのですが、
でもそれだけだったら、別に区がやらなくてもいいはずです。
格安で受けられるっていうのは保護者にとっては、大きなメリットですが、
残念ながらそれだけではダメなのです。

荒川のスポーツセンターの幼児運動教室に息子を連れて行ってみました。
そうしたら、運動遊び専用の部屋があって、とても楽しそうでした。
しかも、台東区の保護者の方も、実は通ってらっしゃったということを聞きました。
母子分離できるのが、唯一安らげた時間だった、という話を聞いています。

幼児運動教室の目的が、
子育て支援の一環としてか、
子供の運動能力の向上のためなのか
によってもまた、親子分離にするかどうかというのが異なってくると思っています。

ただ、親子分離じゃないとどうしても、
子どもが慣れないうちは、親のところに行ってしまって、
運動教室に参加できない子が出てきてしまうこともあるので、
そこも良し悪しだなあという風に感じています。