こんにちは!
台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
区長に対して、会派(議会においてのチームです)を代表して、質問提案しました。
代表質問は重たいものになる&ざっくりとテーマについて質問するのですが、
大きく「福祉」「子育て支援」「自治体DX」についてききました。
まずは自治体がもっとも力を入れるべき「福祉」について
ざっくりいうと、
(AIに要約してもらいました!)
本目からは
「 社会が変わって、困っている人が増えています。区は、困っている人の声を聞いて、必要な手伝いをすることが大事だと思っています。そのために、地域で仲良く暮らせるようにする計画を作りました。この計画に沿って、高齢者や子ども、障害者や女性などの福祉を充実させます。区は、一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかな福祉を目指します。そのために、先生や専門家の力を借りたり、民間と協力したりするべきです。区長はどう考えてる?」
区長の回答は
「福祉の問題はいろいろあるから、区はみんなの困りごとを早く見つけて、必要な手伝いをすることが大事だと思っています。そのために、地域で仲良く暮らせるようにする計画を作りました。この計画に沿って、区は他の団体と協力して、みんなが自分らしく安心して暮らせるように努力します。」
~~~~本目からの質問~~~~~
行政の福祉に対する認識とさらなる推進について うかがいます。
コロナ禍や物価高騰などで、社会は大きく変化しています。
高齢者や子ども、低所得者や女性など、弱い立場の人たちにとっては、生活や健康、安全などにさまざまな影響が出ています。そんな中で、福祉がとても重要になってきています。
台東区では、昨年度「台東区地域福祉計画」を策定し、本年度から7年間の計画が始まっています。相談窓口の充実や情報発信の改善など、暮らしやすい台東区になるための内容です。
今年度は高齢福祉計画や障害福祉計画の改定がありますし、来年度は次世代育成支援計画の改定があります。コロナ禍や物価高騰による影響に対応する福祉の充実を、しっかりと盛り込んだ内容として頂きたいと思いますが、それだけで十分でしょうか?
社会が成熟し多様化したことで、福祉に関する社会としての考え方も変わってきています。法改正や制度変更が行われ、行政サービスや民間の事業も充実してきていますが、それらを利用する人たちのニーズや状況は一様ではありません。行政の目や支援が届きづらい人たちもいますし、行政のサービスや事業の狭間に取り残される人たちもいます。そういった課題にきめ細やかに対応していくことが、より重要になってきています。
例えば、障害児を育てる家庭について考えてみます。
障害児を保育園に入れるためには、保育審査会で集団保育が可能かどうか判断されます。可能だった場合でも、保育短時間でしか認定がされません。そのため就労時間プラス通勤時間にかかわらず、保育短時間となります。その時間に合わせて時短勤務をするか、入園が決定した園と交渉をして延長料金を支払い、延長をするか、ファミサポさんやシッターさんにお願いするか、という対応をしなければなりません。これは、障害児の保護者にとっても、障害児にとっても、不利益な状況です。
「障がい」の概念は「医学モデル」から「社会モデル」へと変化しています。
「医学モデル」は、「障がい」を個人の心身機能によるものとし、「個人的な問題」として捉える考え方であり、「社会モデル」は、「障がい」はモノ、環境、人的環境などの社会と個人の心身機能の障がいがあいまってつくりだされているものであり、その障壁を取り除くのは社会の責務であるとし、社会全体の問題として捉える考え方です。
このような場合には、「社会モデル」の考え方を取り入れて、障害児の保育時間を健常児と同じにすることができないか検討する必要があります。障害児の保育時間を延ばすことで、保護者は就労の時間を確保でき、障害児は健常児と一緒に遊んで成長できます。障害児の保育時間を延ばすためには、保育園の職員が必要ですが、それは社会全体で負担すべきことだと考えます。
他にも、女性が職や住宅を失った時にどう支援するか、高齢者やひとり親世帯の住宅問題にどう対処するか、今回の補正予算にもあったヤングケアラーの調査や支援にどう取り組むか、ダブルケアの家庭をどのように支えるのかなど、福祉の課題はまだまだあります。これらの課題に対しては、個別の事情に寄り添ったオーダーメイドのきめ細やかな福祉を進めることが必要です。そのためには、教職員や専門職のスキルアップや拡充、民間との協働などが欠かせません。
前期で、今まで顕在化していなかった多胎児家庭への支援について服部区長はいち早く取り組みを進めてきていますが、そのほかにも、いまあげたような課題はまだまだあります。いままでなかなか取り組まれてこなかったこうした課題について、腰を据えて、個別のそれぞれの事情によりそったオーダーメイドのきめ細やかな福祉を進めるために全力で取り組む4年間にするべきだと考えますが、区長のこの4年間の「福祉に関する」方向性についてうかがいます。
~~~~区長からの回答~~~~
ご質問の第一は、行政の福祉に対する認識とさらなる推進についてです。
福祉に関する課題が多様化・複雑化する中で、地域における潜在的な福祉ニーズを早期に把握し、必要な支援を適切に行っていくことは、大変重要であると認識をしています。
そこで、本年3月に、地域共生社会の実現に向けた取組みを推進していくため「地域福祉計画」を策定しました。
この計画に基づき、社会状況の変化に伴う複雑な課題に対応するため、社会福祉協議会など関係機関との連携・協働による包摂的な支援の仕組みづくりに向けて、地域福祉コーディネーターの活用を図り、適切な相談や支援につなげるなど区の対応力の向上に取り組んで参ります。
今後、本計画の基本的な考え方を、現在改定中の「高齢者保健福祉計画」や「介護保険事業計画」、「障害福祉計画」、また、来年度改定を予定している「次世代育成支援計画」に反映させて参ります。
引き続き、各施策を着実に進めていくことで、「誰もがともに支え合いいきいきと自分らしく安心して暮らせるまち」の実現を目指して参ります。