こんにちは!
台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
一時預かりの制度ってどう?というイベントを開催しました。その書き起こしをしてもらったので、
掲載しますね!
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インターンのたんたんです!
4月に、「一時預かりの制度ってどう?」というスペースを開催しました。
ベビーシッターやいっとき保育などの制度を利用者目線からお話するという座談会で、
おもに、まだ使ったことがないママから、利用者にインタビューをしてもらう形で行いました。
今回は、どんな内容だったのかを聞いていない方にも知ってもらえるようまとめてみました。
<プロフィール>
なっさん:フルタイム勤務、3歳と1歳半の子ども2人(保育園)。主にポピンズで定期利用
たんたん:フリーランスの仕事をしている、1歳7か月の子ども1人(保育園)。ポピンズほか2社でスポット利用
ミナ:新米ママ、0歳の子ども1人。制度の利用経験なし。
パンダ:育休中、9か月の子ども1人。ポピンズで定期利用。
<疑問その1>
ミナ:「まだ使ったことがないのですが、どんなきっかけで、どれくらいの必要性があって利用しましたか?」
たんたん:
「フリーランスで仕事をしていまして、 産休、育休がないので、きっかけは仕事ですね。保育園に入れる前の生後1か月から、保育園に入れた今も、仕事が夜だったり、土日だったりするので、保育園に預けられない時間帯にシッターを利用しています。
この制度がなかったら、もう働けていないというか…。働いても同じ分出費になってしまうので、この制度のおかげで働く意味を見出せているなという感じはします。」
なっさん:
「最初は台東区のあったかハンドという家事支援の制度を使ってたんですけど、それが下の子が一歳になって使えなくなってしまって。シッターに週末に数時間来てもらって、その間に私は家事をするみたいな使い方から始まり、今は仕事が始まって、気持ちに余裕がない時にちょっとお願いして、私1人でリフレッシュの時間を作ってるっていう感じですね。日曜日の大体が10時から15時に決めて定期利用しています。」
さよ:
「仕事とリフレッシュ、どちらのパターンもありますね」
<疑問その2>
ミナ:
「事前の準備がどのぐらい面倒ですか?面談や審査はありますか?」
たんたん:
「私はポピンズと、あと他2社使っています。会社によってはWEBで登録すればすぐにシッターさんと直接やり取りをして使えるところもあれば、必要書類を交わして契約を締結してから予約を始めるというところもあるので、事前準備は主にそういった点。逆に言うとそこさえ越えてしまえばハードルは低かったかなと感じます。」
なっさん:
「私はポピンズシッターを使ってるので、登録だけですね。で、派遣型だと多分、入会金がかかったりとかもあると思うので。手軽に始められるので、ポピンズシッターをまず使ってみました。」
たんたん:
「ちょっとわかりづらいです。そこがさっきミナさんがおっしゃっていたハードルかなと個人的に思いました。」
なっさん:
「業者によっては、ビジター料金だったら入会金いらないそうです。制度の補助は2500円までだけど、確かビジター料金だと1時間3500円とかかかるので、結構負担は大きいです。あと、会社で福利厚生の入会金無料クーポンがあったりする場合もあります。」
疑問その3 信頼できるシッターの選び方
ミナ:
「シッターさんのどういうプロフィールを見て選んでいるのでしょうか?どうやって信頼できる施設、保育士さんを選んでいるのかお伺いしたいです。」
なっさん:
「子育て経験ありとしか書いていない方は基本的には私の中では選択肢には入れないようにして。保育士資格を持っていて、普段保育園で働いていて土日だけシッター、みたいな感じの方とかだと子供が泣き叫んでもちゃんと対応してくれるかなって思って選んでます」
さよ:
「参考までに、東京都のベビーシッターのその補助が出る場合には、認定の事業者で、かつ認定の東京都の研修を受講した人っていう条件なので、研修がそれなりにしっかりしているみたいです」
なっさん
「保育士さんを選んでる理由としては、下の子が人見知りで。以前保育士さんじゃない方に頼んだ時にずっとごめんね、ごめんねって子供に謝っていて。『本当に申し訳なかったです。ずっと泣いてて、泣きやませられなくて』とすごく謝られて。保育士さんだったら『泣いたけどしょうがないよ、頑張ってたよ』みたいな報告をしてくれるので、その方が私も休みやすいな、という感じです。」
たんたん:
「私は最初に子どもとシッターさんを1対1にすることは避けています。最初の1回は自分が家にいるときに2時間くらいお試しで頼んでみて、子どもとの相性とか、どう接してくれているか別室から様子をうかがって、大丈夫そうだなと思えるかたに預けて仕事に行くようにしています。」
疑問その4 預ける場所、鍵の扱いは?
ミナ:
「あとは、預ける場所。この間子ども家庭支援センターでベビーさんとシッターさんみたいな組み合わせを見かけたんですけど、皆さんどこで預けてるのかお伺いしたいです。」
なっさん:
「うちは基本おうちで、公園にあそびにいってもらったり」
たんたん:
「うちも基本的に自宅で、場合によっては公園です。」
ミナ:
「公園に行く場合はカギを渡すんですか?」
たんたん:
「基本的に在宅勤務のときはカギは渡さずチャイムで対応します。ただ1回目の方には基本的には鍵はお渡しはしてなくて、ある程度信頼関係が築けてから渡すようにしています。」
疑問その5 料金体系は?申請って面倒?
ミナ:
「次に、お金について聞きたいです。どういった補助をつかわれてるのか、あとは申請もちょっとめんどくさいのかなと、1つ大きなハードルになっています。」
さよ:
「はい、最初に台東区のリフレッシュ等を目的としたベビーシッター利用支援事業、一時預かり利用支援の制度を説明します。
基本的には、使ってから、使った金額を申請すると、補助の対象額分戻ってくる仕組みです。
助成金の金額が、昼間だと1時間2500円が上限で、夜だと1時間3500円が上限。子供1人あたり年度で144時間です。
年度末になるとみんな使い切ろうと思うらしくて、なかなかベビーシッターさんが捕まらないと話は聞いています。で、さらに利用対象の利用料としては、保育サービスの提供料金なので、うまくすると交通費だけでシッターさんにお願いできるみたいなのはありますね。」
さよ:
「それで、申請するときに認定利用者を利用したことや、対象のシッターである証明をださなきゃいけないんです。
ちょうど今申請の年度締め切りが迫っていますが、どうですか、面倒ですか?」
なっさん:
「面倒です。1人分だとそんなにめんどくさくないかもしれないですけど、子どもが2人だとシッターも2人頼むんですよ。書類は1人ずつにしないと補助が出ないので、2人分の書類を用意するのが面倒ですね。事業者を複数使ってたらなおさらめんどくさそうって、ちょっと思いました。ポピンズだけ使っていれば履歴をすべてダウンロードすればいいのですが、複数だといつ頼んだか忘れちゃいそうだなって思います」
たんたん:
「ありますあります!でも、補助金はもう絶対取り逃さない!と思って、 毎回スケジュール帳とにらめっこしながら、照らし合わせてやってます。あと、保護者もパパとママで申し込みが違ったりすると、それぞれ申請しないといけないです」
さよ:
「ただこれ、WEBでできるようになったのは大きいですね。以前は紙に記入して郵送しなければいけなかったので」
疑問その6 一時預かりの制度以外も使ってる?
ミナ:
「皆さんこのリフレッシュ等を目的としたベビーシッター利用支援事業以外に、他の支援事業も活用してますか?」
たんたん:
「私はそれに加えて、区の一時保育の施設にも預けていました。もちろん保育園に通っていても使えるのですが、いまの保育園に入れるまえにお願いしていました」
さよ:
「いっとき保育は理由を問わずに使えるという台東区の仕組み。シッターさんが来てくれるんじゃなくて、施設に連れていく感じですね。台東区では、今は2か所、理由を問わず一時預かりしてくれる場所があります。
で、ほうらい子育てサポートセンターの方は生後6か月から6歳まで、谷中は1歳から6歳まで預かってくれます。たんたんさんはどう使っていましたか?」
たんたん:
「私は保育園に入れる前、6か月になった瞬間に使っていました。ただ、生後6ヶ月だと4時間しか預けられないので、 美容院に行ったり、家事をしたりとかしかできないかもしれないです。料金は1時間500円で、4時間預けると2000円なので、シッターさんの交通費もかかることを考えるとそんなに負担は感じなかったです。
シッターさんも、今主に頼んでる方が往復1500円ぐらいするので、それを考えると、連れていく手間はあるんですけど、ありかなと思いますね。メリットとしては、ほうらいはお金を払えばご飯を出してくれたりとか、ぶっちゃけ今の保育園よりも施設が広いんです。広いところで楽しく遊ばせてくれて、屋上とかにも連れてってくれて、結構、楽しく娘も遊んでいたような感じだったので、何回か使って割と良かったなという感じでした。」
さよ:
「視察で見学してるんですけど、めちゃくちゃ広いんですよね。こんなに広いところでこんなに子ども少ないの、みたいな感じなので、広々したところで遊べますね」
たんたん:
「あとはシッターが捕まらなかったときも使っていますね。あとはシッターさんだと、1対1ですが、何人かの保育士さんが見てくださってるので、安心感があるかなという感じがあります。」
さよ:
「それはありますあります。いろんな目があるっていうのね。
あとは逆にシッターのメリットとしては、感染症のリスクとかは減るっていうのはありますね。」
ミナ:
「ありがとうございます。こちらは事前登録とかがちょっと時間かかるのかなって風に思ったんですけど、 たんたんさんは結構前もって登録されてたんですか。」
たんたん:
「もううちは6か月になった瞬間に絶対に使いたかったので、6か月になった日か、その次、翌日、翌翌日ぐらいに面接するように手配をしてたんですよね。ただ、例えばシッターの一時預かり制度のように、すぐ来てもらうことはちょっと難しいと思います。多分2週間とかは見た方がいいんじゃないかなという感じですね。で、一旦面談もこちらは必要なので。」
さよ:
「これ、今年か去年くらいからネットで申請ができるようになってますね。だいぶ使いやすくなってます。」
ミナ:
「面接はオンラインですか?」
たんたん:
「リアルで、子供も連れて行きます。小さい子だと特に、ミルクの量や回数とか、そういうところの面談ですね。
預かる上で特性とかも含めて、実際に会っておかないと責任持って預かる以上心配というのはあるみたいです。
あとは『心配なことないですか、普段どんな様子ですか』みたいなことも聞いてくれたので、本当に普通の保育園の面談みたいだなっていう印象でした」
さよ:
「 なるほど。それだけ信頼できるとも言えるかもしれないですね。
そうそう、ちなみにほうらいは納付書で料金を支払うんですけど、谷中の方はこの4月から、1回ごとの利用料金を、現金、クレジット、交通系の電子マネーとか、paypayとか、使えるようになってます。変わりました。便利便利。 」
ミナ:
「そうなんですか!あったかハンドはゆりかごたいとう面接の時にも何度も何度も言われたので知ってましたし、水回りのお掃除を3時間ぐらい頼んだことがあるんですが、
子供を預けるっていう選択肢がこんなにあるっていうのを知らなくて、すごく今感動しております。」
疑問その7 人見知り対策、どうしてる?
ミナ:
「子供が人見知りなのですが、どうしていますか?」
さよ:
「うち、もう生後3ヶ月から預けてるから、あまり参考にならない気がする」
たんたん:
「うちも生後1ヶ月ぐらいからいろんなシッターさんに預けてるんですけど、半年過ぎてから1歳半の今の方が人見知りはします。なので定期とは言わないまでも、顔見知りのお馴染みのシッターさんじゃないと結構警戒しますね」
なっさん:
「めちゃくちゃ下の子が人見知りなので、もう諦めてます笑
で、なんかうちの子は外に出てれば結構気が紛れるみたいで、 もう外遊びしてもらって、疲れて帰ってきて、ちょっとぐずぐずするけど寝てもらうみたいな感じでやってるのと。
あとはシッターを2人頼むので、2人ともずっと同じ人っていうのは厳しくって。なので上の子のシッターさんは利用当初からずっと同じかたで固定にしています。その方がいれば、なんとなく下の子の印象もわかっているので、シッターさん同士で情報共有してもらえるかなと。」
疑問その8 固定・定期のシッターさんはどう見つける?
たんたん:
「固定の方ってどうやってみつけていますか?」
なっさん:
「うちはシッターさんのスケジュールに合わせて来てもらってるので、仲良くなってきたら、 何月は何日と何日お願いしたいんですけどどうですか?と会ったときに先に言っておきます。ポピンズは個人のやりとりなので先約のような形ですね」
パンダ:
「今娘が9ヶ月で、ベビーシッターさんはリフレッシュ目的で使っています。業者さんはポピンズさんです。
3月末まではやっぱり何回頼んでも『その日はいっぱいです』と言われていたのですが、ちょうど4月保育園に入るので定期解約という家庭も多くて、4月から6月末まで定期でお願いしました。週に1回、木曜日に4~5時間ほどお願いしている形です。」
疑問その9 抵抗はなかった?
ミナ:
「最初にリフレッシュっていうと、ママの気持ちとしては預けていいのかな?というのはなかったですか。」
なっさん:
「めちゃくちゃ最初はありました。夫も人を家に入れるのに対して抵抗があったみたいで、やっぱり最初は辞めた方がいいんじゃない?と、家族からの反対は若干ありました。 でも口コミ一緒に見ながら『この人だったら安心だね』とか『じゃあ最初の方は私も違う部屋から耳そば立てて聞いてるから安心してね』とか、そんな感じですり合わせして…という感じです。
結構ママ友とかだと、やっぱりパートナーがダメって言うから使えないって方は聞いたことがあります」
最後にひとことアドバイス
ミナ:
「とてもクリアになりました!逆に、経験者の目からこれは話しておきたい、ここはおすすめとかここは辞めた方がいい…みたいなことがあったらぜひシェアいただきたいなと」
たんたん:
「ベビーシッターの助成って、保育園通ってても使える、あとは病児保育でも使えるんですよ。
病児保育でシッターって1時間3000円×何時間?これ、仕事断った方がいいんじゃない?っていうぐらいお金がかかると思って絶望してたんです。でもこの補助のおかげで、手出し5000円いかないぐらいで済んだりしたので、登録はしておいた方がいいです。あとは、インターンからの情報として、病児保育のフローレンスの予約もコロナ禍が明けてとりやすくなったそうです。
15時予約と同時に最低の情報を記入して申し込むのがコツだそうです。
フローレンスは月初め1回目の依頼は月会費から出るので実質無料(=月会費)ですが、2回目以降はシッター補助が使えて、ほとんどのシッターさんが一時預かりの対応だそうです。」
なっさん:
「細かいですが、忘れ物に気をつけたほうがいいです。 定期の方だとまた返せるんですけど、1回限りのシッターさんだとちょっとやり取りに困ったりすることがあるので、もし頼む際は気を付けてみるといいかもしれない。」
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1時間、たっぷりお話しました。
利用者同士での情報交換にもなり、私自身もとても参考になりました!
預けるまでの葛藤や、制度の不明点などもありますが、リフレッシュにもなり個人的には
「勇気を出して利用してよかった!」と思っています。
気になる方は、いちどぜひ「一時預かり」の制度、使ってみてくださいね♪