台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
先日、富山市の画期的な福祉サービス「富山型デイサービス」を視察してまいりましたので、ご報告させていただきます。
(議会の保険福祉委員会での視察でした!)


富山市は、製薬業をはじめとした多彩な文化と伝統を持った都市です。
現在は「富山市版スマートシティ」という新しい取り組みにも挑戦している、伝統と革新が共存する都市です。


数字で見る富山型デイサービスの広がり
・平成15年時点:富山県27件、全国205件
・令和3年時点:全国316件
・2017年3月時点:
 -富山県内:126事業所
 -全国の共生デイサービス:約1,500事業所


施設の特徴
・小規模施設:一般住宅をベースとして定員15名程度
・身近な住宅地の中に立地
・中心市街地での開設時:1,200万円の事業者負担で立ち上げ可能


行政による支援体制
〈ソフト面〉
・人材育成事業の実施
・研修などの提供
・年間50万円の補助金制度(105事業所)

〈ハード面〉
・中心市街地で新たな施設をつくる際には1,200万円の事業者負担で立ち上げ可能
※この費用負担は課題として指摘されており、中心市街地以外ではさらに費用がかかる可能性があります


発展の主要な転換点
1. 平成5年(1993年)7月:富山赤十字病院の看護師3人による開設
2. 平成18年(2006年)10月:富山型デイサービス推進特区で雇用された特例措置が全国の特例措置となる
3. 令和3年(2021年)時点:全国で316件まで拡大、富山発の福祉モデルとして定着


サービスの効果と特徴
〈利用者への効果〉
・高齢者:子どもとの交流で活気づく
・障がい者:有償ボランティアとして活躍の場を得る
・子ども:多世代交流による教育効果

〈運営面での特徴〉
・利用者を限定しない柔軟な受入
・家庭的な雰囲気の中での支援
・地域住民との密接な関係構築
・障がい者の就労支援としての機能も併せ持つ


今後の課題
〈資金面での課題〉
・中心市街地で1,200万円という開設費用の負担
・補助金制度はあるものの、運営の持続可能性の確保

〈制度面での課題〉
・高齢者と障がい者・児童の共生に関する柔軟な運用の必要性
・定員の柔軟な運用についての要望


台東区ではどんなニーズがあるのか?
どんなところに課題があるのか?

見ていきたいと思います!

 

また、このあと、
このゆびとーまれさんも見学させていただきました!20年かけて制度を変えてきたけど
5年くらいで変わってほしい・・!と創設者の
惣万さんがおっしゃっていたのが印象的でした。


引き続き、区民の皆様のご意見をいただきながら、誰もが住みやすい台東区の実現に向けて取り組んでまいります。



台東区議会議員 本目さよ