こんにちは!
台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
11月13日、保健福祉委員会のメンバーとともに福井県を視察し、
革新的な介護予防の取り組みについて学んできました。今回は、その詳細をご報告させていただきます。
■ なぜ福井県なのか?
福井県は、高齢化率が31.6%と全国平均(約29%)をやや上回る一方で、3世代同居率が高く、平均世帯人員2.67人(全国平均2.21人)という特徴を持つ地域です。このような地域特性を活かしながら、新しい介護予防の形を模索している点に注目し、今回の視察が実現しました。
■ eスポーツによる介護予防とは?
福井県では、令和6年度から介護施設向けにゲーム機購入の補助事業を開始します。これは介護予防担当の保健師さんと若手職員からの提案がきっかけとなった事業で、最大15万円まで補助が受けられる画期的な取り組みです。
【導入予定のゲーム例】
・太鼓の達人
・ぷよぷよ
・マリオカート
・グランツーリズモ
これらのゲームは単なる娯楽ではなく、以下のような効果が期待されています:
・手指の機能維持・向上
・認知機能の活性化
・集中力の向上
・社会的交流の促進
・達成感による意欲の向上
■ コロナ禍での介護予防の課題
新型コロナウイルスの影響で、従来型の介護予防活動が制限される中、新しい形での予防活動の必要性が高まっています。eスポーツは、感染リスクを抑えながら楽しく継続できる活動として注目されています。
■ 台東区への示唆
台東区の高齢化率は25.2%(2024年現在)と、まだ全国平均を下回っていますが、今後確実に上昇していくことが予想されます。福井県の取り組みから学べる点として、以下が挙げられます:
1. 若手職員の斬新なアイデアを施策に反映する仕組みづくり
2. デジタル技術を活用した新しい介護予防プログラムの可能性
3. 世代間交流を促進する効果的なツールとしてのeスポーツの活用
区民の皆様のご意見もぜひお聞かせください。新しい介護予防の在り方について、共に考えていければと思います。
【参考情報】
・福井県の取り組みについて(福井新聞)
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2065533
・総務省統計局「人口推計」
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/index.html
・厚生労働省「介護予防マニュアル」
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/tp0501-1.html
※各種データは2024年時点のものです。
■ おわりに
高齢化が進む中、従来の方法にとらわれない新しい発想での介護予防が求められています。今回の視察で学んだことを、ぜひ台東区の施策に活かしていきたいと考えています。
引き続き、より良い台東区を目指して活動してまいります。皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。