こんにちは!

台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
 2025/02/14の区議会で、DV・モラハラなどの加害者支援プログラムについて質問しました。

はじめに、大切なこと

最初に、はっきりとお伝えしたいことがあります: 被害者支援は最優先の課題です。 これは、今後も変わることのない大前提です。

なぜ加害者プログラムを提案したのか

「なぜ加害者のケアが必要なの?」 そう思われる方も多いかもしれません。
理由は明確です:

  • 新たな被害者を生まないため
  • 暴力の連鎖を断ち切るため
  • 問題の根本的な解決を目指すため

国も動き出しています

令和5年、国は新しい方針を示しました:

  • 「配偶者暴力加害者プログラム実施のための留意事項」を策定
  • 全国的な実施を推進

プログラムの目的:

  • 被害者の安全確保
  • 加害者の責任自覚
  • 加害者の行動変容

先進的な取り組み事例

港区の例

港区では、すでに:

  • DV加害者更生プログラムの費用を一部助成
  • 民間団体のプログラムを活用
  • 教育を通じた行動変容を促進
「MY TREE」プログラム

虐待の分野では:

  • 子どもへの虐待に至った親の回復を支援
  • 当初は母親が主な対象→現在は父親も参加
  • 暴力の背景にある痛みや悲しみにも向き合う

区からの回答

区も、加害者への対応について:

  • 問題の根本的な解決に重要
  • 暴力の再発防止に必要 と認識を示しました。

一方で、慎重に検討すべき点として:

  • プログラム受講が「更生の証」として悪用されるリスク
  • 被害者が離婚を回避させられる可能性
  • 支配関係が継続してしまう危険性 を指摘。

今後は:

  • 他自治体の動向を注視
  • 実施に向けて研究を進める という回答をいただきました。

今後に向けて

暴力のない社会を実現するためには:

  1. 被害者支援の一層の充実
  2. 加害の予防
  3. 再発防止

これらを総合的に進めていく必要があります。
台東区でも、まずは:

  • DVやモラハラに関する加害者プログラムの検討
  • 児童虐待に関する親支援の可能性検討
  • いじめ問題での「指導」だけでない支援の検討

を提案しました。


【緊急の場合の相談窓口】 ▼DV相談+(プラス) 📞 0120-279-889(24時間対応) 🌐 https://soudanplus.jp/

▼たいとうパープルほっとダイヤル 「こわい」「つらい」「おかしい」と感じている方の相談に、専門の相談員が対応します。 📞 0120-288-322 🕐 月~土曜日 9:00-17:00 (日曜日、第1・3・5月曜日、祝日の場合は翌営業日、年末年始を除く)