こんにちは! 台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。
2025/02/14の区議会で、不登校支援のあり方について質問しました。

 

今、台東区で起きていること

令和5年度、区内の不登校児童生徒数は:

  • 小学校:94人
  • 中学校:146人 と増加傾向にあります。

不登校への新しい理解

不登校は「問題行動」ではありません。 むしろ子どもからの重要なメッセージとして受け止める必要があります。

子どもの自殺予防に取り組む精神科医の松本俊彦氏によると:

  • 若年層の自殺既遂者の多くは一度は学校に復帰している
  • 不登校を続けていれば命を守れた可能性がある という重要な指摘があります。

今回の質問のきっかけ

ある保護者から心が痛む相談がありました:

  • 冬休み明けから登校が困難な小学生のお子さん
  • 下の子の児童館利用時、学校を休んでいる上の子の利用が認められず
  • 一人で留守番させることもできず、親子三人で帰らざるを得なかった

現状では:

  • 学校、児童館、保護者の間で認識の違い
  • 利用のたびに交渉が必要
  • 子どもと保護者に大きな負担

他の自治体の先進的な取り組み

鎌倉市中央図書館の例:

「学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい」

  • 子どもたちの避難場所として機能
  • 「図書館は誰がいてもいい場所」というメッセージ

区からの回答

区も前向きな回答をいただきました:

児童館・図書館について:

  • 不登校児童生徒の居場所として重要と認識
  • 児童生徒や保護者の意向を汲んで柔軟に対応
  • 自主的な学習や読書に取り組める環境作りを推進

保護者支援について:

  • スクールカウンセラーによる相談対応
  • スクールソーシャルワーカーを通じた支援
  • 新たな校内別室指導の充実
  • ピアサポートやオンラインセミナーの情報提供を予定

あしたば学級について:

  • 学校復帰にとらわれない支援
  • 社会的自立を目指した取り組み
  • 心理士による個別支援の実施

これからの取り組みに向けて

子どもたちが必要としているのは:

  • ありのままの自分でいられる場所
  • 遊びや読書を通じた緩やかな学び
  • 他者との自然な交流
  • 何より安心できる居場所

教育機会確保法は、不登校の子どもたちの多様な学びを保障するものです。 しかしそれ以前に、これは子どもたちの命を守るための法律でもあります。

すべての子どもたちの命と育ちを支える環境づくりを、これからも提案していきます。

不登校の保護者の方へ

私は、小規模な不登校の保護者向けのクローズドなオンラインコミュニティを試行で運営しています。保護者同士で体験を共有したり、支え合ったりする場です。

ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。ご参加をお待ちしています。