
こんにちは! 台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。インスタライブ『区政オープンブック』の内容をブログでもお届けします。
耳で聞きたい方はこちら
今日は台東区の新しい取り組みである「自閉症・情緒障害特別支援学級」の新設について詳しくお伝えします。
令和8年(2026年)4月に台東区立石浜小学校に開設予定の特別支援学級について、保護者説明会の情報を含め、詳細をご紹介していきますね。
保護者説明会のお知らせ
自閉症・情緒障害特別支援学級についての保護者説明会が開催されます。
- 日時・場所:
- 4月24日(木曜日)18:00~ 区役所10階1001会議室
- 4月25日(金曜日)18:00~ 区役所10階1002会議室
- ※説明内容は両日とも同じです
- 対象者:転学希望の保護者 ほか
- 申込方法:以下のURLまたは二次元コードからお申し込みください
- 申込締切:4月23日(水曜日)
- ※託児(1歳以上の未就学児)希望の方は4月16日(水曜日)までにお申し込みください
※支援学級に入級を希望されるお子さんは託児の対象ではなさそうなのですが、
皆さんどうされますか?
連れて行って横で話を聞いている?
そこも検討してほしいと伝えてあります・・(変わるといいな)
自閉症・情緒障害特別支援学級とは?
学級の概要
- 定義:全般的な知的発達の遅れはないが、自閉スペクトラム症や情緒障害(選択性かん黙等)により、通常の学級での指導ではその効果が十分に現れにくい児童を日常的に指導する学級です。
- 特徴:
- 1学級8名以内の小集団で指導
- 情緒の安定やコミュニケーション能力の育成を目指す
- 学年相応の教科学習を行いながら、個々の特性や状態に応じた指導
- 集団適応や対人関係の安定を図る
- 社会参加に向けた資質を養うための自立活動の指導を実施
特別支援教室との違い
特別支援教室では、通常の学級に在籍し、週1~2回程度、発達障害等による学習上または生活上の困難を改善・克服するための指導を受けます。一方、自閉症・情緒障害特別支援学級では、特別支援学級(固定学級)に在籍し、日常的に小集団で指導を受けることができます。そのため、現在の在籍校から設置校への転学が必要となります。
設置校と設置時期
- 設置校:台東区立石浜小学校(台東区清川1丁目14番21号)
- 設置時期:令和8年(2026年)4月
- 規模:開設当初は1学級(8名以内)を想定
教室環境について
石浜小学校では、既存の教室内に可動式間仕切りを設置し、特別支援学級の教室(2教室分)、クールダウンスペース及び職員室を整備します。また、パーテーションやホワイトボード等の備品を購入し、自閉スペクトラム症等のある児童が見通しを持って円滑に活動できる環境を整える予定です。
対象となる児童
対象となるのは、以下の1、2の両方に該当する児童です:
1. 知的発達の遅れがなく、次のいずれかに該当する児童
- 自閉症またはそれに類するもので、他人との意思疎通及び対人関係の形成が困難である程度のもの
- 主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの
- ※主たる障害が自閉スペクトラム症や情緒障害(選択性かん黙等)であること(医師の診断書が必要)
2. 次のいずれかに該当する児童
- 台東区立学校の特別支援教室で指導を受けているが、課題の改善が困難であるもの
- 通常の学級や知的障害特別支援学級からの転学が適当であると、台東区教育委員会が判断したもの
重要なお知らせ
- 就学予定者(新小学校1年生)は、学校における学習上または生活上の困難さ等を把握することができないため対象となりません。入学後、学校にご相談ください。
- 通学中の安全性等を考慮し、小学生は原則保護者等による送迎が必要です。
よくある質問(Q&A)
「知的発達の遅れがなく」とは具体的な基準はありますか?
一般的な基準はありますが、数値だけで判断するのではなく、医師の診断や学校での様子を確認したうえで判断します。
限局性学習症(LD)や注意欠如・多動症(ADHD)の子供は対象になりますか?
情緒固定は、自閉症及び情緒障害のための特別支援学級です。入級にあたっては、医師の診断書をご提出いただき、主たる障害が自閉スペクトラム症や情緒障害であることを確認します。主たる障害が限局性学習症や注意欠如・多動症の場合は、特別支援教室で指導を行います。
多動や他害行為がある場合は対象になりますか?
どの児童も安心・安全に学べる学級とするため、多動や他害行為がある場合は医療と連携(服薬、療育、カウンセリング、リハビリ等)していることを前提とします。状態によっては対象外になることもあります。
不登校の場合は対象になりますか?
自閉スペクトラム症または選択性かん黙等による困難さが不登校の主たる要因の場合は対象となり得ます。ただし、登校実績がない等の理由により学校での学習・生活状況を把握できない場合は、入級適否の判断ができないことから、対象外となることもあります。
こどもクラブを希望する場合に優遇されることはありますか?
特別支援学級に在籍する場合は、利用審査において調整指数に加算があります。詳しくは教育委員会児童保育課放課後対策担当(03-5246-1235)にお問い合わせください。
転学相談の流れ
転学を希望される場合の相談から実際の転学までの流れは以下の通りです:
- 5月〜6月:保護者から在籍校への事前相談
- 保護者は自閉症・情緒障害特別支援学級への転学を希望する旨を学校に伝えます
- 保護者と在籍校でお子さんの現在の課題を共有します
- 学校内で、これまでの支援の効果や適切な教育環境について検討します
- 学校から学務課へお子さんの情報を共有し、必要に応じて学務課がお子さんの行動観察を行います
- 学務課で、情緒固定への転学相談の本申込の対象となるか判断します
- 〜7月18日:転学相談の本申込
- 保護者は、申込に必要な書類(在籍校から受け取り、記入)と診断書(かかりつけ医に依頼)を在籍校に提出します
- ※申込をしても、転学できない場合があります
- 〜8月:学務課での保護者面談および行動観察
- 学務課では面談と合わせ、必要に応じてお子さんの在籍校で行動観察や教職員への聞き取りを行います
- 8月下旬頃:自閉症・情緒障害特別支援学級の見学
- 保護者とお子さんで、石浜小学校内に設置される学級を見学します(後日、学務課から日程を案内します)
- 10月頃:転学相談委員会実施〜審議の結果説明
- 医学・教育・心理の専門家等で構成する相談委員会で、転学が望ましいかどうか総合的に審議を行います
- 学務課から保護者に審議の結果を伝えます
- 在籍校にも学務課から結果を伝えます
- 〜3月:転学が適当とされた場合、転学手続き
- 保護者は、在籍校の案内に従い、書類を提出します
- 転学先校の案内に従い、転学準備を行います
学習と指導内容について
どのような学習を行いますか?
基本的に通常の学級と同様の教育課程のため、通常の学級と同じ教科書を使って学年相応の授業を行いますが、一部、障害特性に応じた「自立活動」に替えて実施します。また、教科によっては、通常の学級の児童と一緒に「交流及び共同学習」として学習することを想定しています。
自立活動とは?
障害による学習上または生活上の困難を改善・克服するための教育活動のことです。社会性の学習内容である「対人関係に関する内容」と「ソーシャルスキルに関する内容」に関連させながら、例えば体の動かし方や話し方、友達と仲良くする方法、自分の気持ちを落ち着かせる方法などを学びます。
行事や校外学習などはありますか?
行事や校外学習は、通常の学級の児童と一緒に「交流及び共同学習」として行うことを想定しています。児童の障害の状況等を考慮し、参加方法を検討します。
今後のスケジュール
- 令和7年4月24日(木) 保護者向け説明会①
- 令和7年4月25日(金) 保護者向け説明会②
- 令和7年5月1日(木) 保護者から在籍校への事前相談開始(6月末締切)
- 令和7年7月18日(金) 在籍校を通じての本申込締切
- 令和7年夏季休業中 石浜小学校の環境整備工事
- 令和7年9月以降 学級見学会(本申込者)
- 令和7年10月以降 転学相談委員会・結果説明→転学手続き
- 令和8年4月1日(水) 石浜小学校の学級新設(転学実施)
お問い合わせ先
ご質問やご相談は以下までお問い合わせください:
- 担当:学務課特別支援学級担当
- 電話:03-5246-5838
詳細はこちらのページを御覧ください!
まとめ
- 台東区に自閉症・情緒障害特別支援学級が令和8年(2026年)4月に開設
- 設置校は台東区立石浜小学校
- 4月24日と25日に保護者説明会が開催(申込締切は4月23日)
- 対象は知的発達の遅れはないが、自閉スペクトラム症や情緒障害がある児童
- 転学相談の流れには約1年ほどかかる
- 通学は原則保護者等による送迎が必要
- よくある質問に関する詳細なQ&Aが区のホームページで公開されている
今回の特別支援学級新設は、多様な教育ニーズに応える台東区の重要な取り組みです。興味のある保護者の方は、ぜひ説明会に参加して、詳しい情報を得ることをお勧めします。
次回のインスタライブ「本目さよの区政オープンブック」もお楽しみに!
※本ブログは、インスタライブの内容および台東区の公式資料を元に作成しています。最新情報は必ず台東区公式ウェブサイトでご確認ください