助産師さんたちが運営する 日帰り型の産後ケア施設「YUARITO(ユアリト)」
見学させてもらいました。
https://yuarito.jp/day

 

 

施設に入ってまず感じたのは、
とても綺麗で、落ち着いて過ごせる空気が流れていること。
赤ちゃんのスペースは月齢に合わせて工夫されていて、
呼吸センサーやAIセンサーも取り入れ、
安全をしっかり確保しながら預かってくれる場所でした。

助産師さん・保育士さんが常に近くで見守ってくれるので、
ママは 手ぶらで来てOK
滞在中に外出もできるそうで、
「ちょっと一息つける時間」をつくれるのが大きな特徴です。

スタッフさんが
「赤ちゃんが泣くのは悪いことじゃないんです。
 “ここで大切にされている” とママが感じられるケアを大事にしています」
と話されていたのがとても印象的でした。


■ 台東区との違いをあらためて実感

今回の見学を通して、台東区との違いもクリアに見えてきました。

台東区では現在、
1歳まで使える産後ケアは “日帰り・集団型” のみ。
宿泊型は 生後4か月までが上限です。

それは、病院が実施しているので子どもが動くようになったら難しいという理由から。
仕方のないことだと思うのですが、

こうして、保育士さんも配置されて1歳まで、丁寧に見守ってもらえる日帰り産後ケアは、
台東区にはまだありません。

産後のママが
「少し休みたい」「個別に相談したい」「安心して預けたい」
と感じたときに、選べる選択肢を増やす必要性を強く感じました。


■ 「母子だけ」ではなく、家族で育てる産後ケアへ

視察のなかで改めて感じたのは、
今の産後ケア制度が「母子」を中心に作られているため、
どうしても パパが育児のスタートから関われない構造になりやすいということ。

本当は生後1〜2ヶ月こそ、
パパが育児を学び、関わる絶好のタイミング。

でも一般的な産後ケア施設では、
他のパパがいる空間にママが抵抗を感じるケースもあり、
実現が難しい背景もあります。

だからこそ、

● 訪問型で「母子+パパ」支援
など、多様な形でのアプローチが必要だと思っています。

こちらの事業者さんではホテル型の宿泊型産後ケアをオープンさせるとのことで、
そこだとホテルなのでパパも一緒に産後ケアを受けられるとのこと!


■ おわりに

産後ケアは、“困ったときの特別な支援” ではなく、
家族が安心してスタートを切るための 基盤づくり

今回の視察で得た学びを、
台東区の産後ケアの選択肢を広げる取り組みに
しっかりつなげていきたいと思います。