こんにちは、台東区議会議員の本目さよです。

今日は「決算特別委員会」という少し聞き慣れない会議で、
区の1年間の使い方——つまり**「税金がどのように使われたのか」**をチェックする場に参加しました。

 

 

たとえるなら、家庭でいう「家計簿の見直し」のようなもの。
“どこにお金をかけて、どんな成果があったのか”を確認しながら、
次の1年にどう生かすかを議論します。

私は今回、
AI(人工知能)の活用、防災備蓄、そして選挙のデジタル化について質問しました。

どれも、少し難しく聞こえるテーマですが、
実は私たちの暮らしや子育てにも直結する大事な内容なんです。
今日はそのポイントを、わかりやすくお伝えしますね。

🧠 学校や保育園でもAIを活用できるように

最近よく耳にする「生成AI」。
台東区役所でも、行政の効率化に向けて「AI技術の活用」が検討されています。

ただ、現状では——

  • 学校はマイクロソフトのCopilot(コパイロット)のみ利用可能

  • 保育園や現場職員は庁内ネットワーク外のため、AIツールを使えない

という“デジタル格差”が生まれています。

子どもたちの学びを支える先生たちや、日々の保育を担う職員さんこそ、
AIの力で少しでも「余裕」を持てるようにしたい。

たとえば、保育園の連絡帳をAIが補助したり、
行事の企画書を自動でまとめてくれたり——
“事務の時短”が進めば、もっと子どもに向き合う時間を増やせます。

🪴AIは「冷たい機械」ではなく、現場を支える“影のサポーター”のような存在。
そんな環境を整えるよう、引き続き提案を続けます。


💻 フリーアドレスとノーコード、働き方改革の実態は?

区では、職員が自由に席を選べる「フリーアドレス」や、
専門知識がなくてもアプリを作れる「ノーコードツール」など、
新しい働き方の実証が始まっています。

でも実際には——
座席を自由にしても、業務が整理されていないと「移動できないデスク」になってしまうんです。

🪑言うなれば、“片づけ前の模様替え”のようなもの。
まずは業務の見直し(BPR)を進めながら、仕組みを生かす工夫が必要です。

また、外郭団体(区の関連団体)へのICT支援も進んでおり、
昨年度立ち上げたDXプロジェクトチームが、
今年度は実際の改善提案に取り組んでいます。

区民サービスの裏側でも、じわじわと“デジタルの波”が広がっています。


🚰 防災備蓄に「女性の視点」を

防災備蓄についても質問しました。

昨年度から、避難所に「授乳服」が配置されたのはとても良い進展です。
ただ、まだ十分とは言えません。

災害時は洗濯や着替えが難しいため、
尿漏れパッドやおりものシートなどの衛生用品が必須です。

能登半島地震の経験を受け、
他自治体ではこれらを新たに備蓄に加える動きも出ています。

また、内閣府が作成した「授乳アセスメントシート」や、
哺乳瓶が使えないときに役立つ「カップフィーディング」の資料なども、
避難所に置いておくと心強いです。

防災の備えは、「命を守る」だけでなく「 dignity(尊厳)を守る」こと
今後、台東区でもこうした視点をしっかり反映していけるよう、提案しました。


🗳 選挙啓発グッズの再利用と電子投票の可能性

選挙のたびに配られる「風船」などの啓発グッズ。
実は、印字された選挙名や日付の関係で、
余った分は次回に使えず廃棄されてしまうことがあります。

でも、子どもたちが風船を通して「選挙って楽しいね」と感じるのは、
とても大切な“民主主義の入口”です。

🎈せっかくなら、「選挙へ行こう!」などの汎用デザインにして、
次回も再利用できる形にしてはどうか——と提案しました。
区からは「検討します!」との前向きな回答。嬉しい瞬間でした。

さらに、電子投票についても質問しました。
大阪府四條畷市では2024年に電子投票を実施。
投票の正確さ・スピードが上がり、開票作業の負担も減りました。

台東区でも、将来的に導入を検討していくことができれば、
若い世代や子育て中の人にとっても“投票しやすい選挙”に近づきます。


まとめ|「未来のあたりまえ」を、台東区から

AI、防災、選挙。
一見バラバラなテーマのようですが、どれも共通しているのは——
**「誰も置き去りにしない仕組み」**をつくること。

行政のデジタル化は、機械を増やすことではなく、
“人の時間と気持ちにゆとりをつくること”が目的です。

これからも現場の声を大切に、
「安心して暮らせる台東区」の実現に向けて、一歩ずつ進めていきます。


📮 みなさんの「ここ、もう少し便利にならない?」という声が、
次の提案のヒントになります。
気になることがあれば、ぜひお聞かせくださいね。