台東区の児童相談が近くなる? 新しい都立相談所の検討が始まりました

こんにちは、台東区議会議員の本目さよです。
子育てをしていて、
「ちょっと気になることがある」「相談したいけれど、どこに行けばいいの?」
そんな戸惑いは、どの家庭にも一度はありますよね。
台東区では、日常の育児や発達の相談は 子ども家庭支援センター(区) が担当しています。
一方で、虐待対応や一時保護、専門的な心理判定など、より重く専門性が必要なケースは
東京都の児童相談所(児相) が対応します。
そして今、台東区が担当してもらっている児童相談所は 新宿区の都児童相談センター。
距離が遠く、面談や判断が必要な場面で「まず行くまでが大変」という声も多く届いていました。
そんな中、東京都から大きな動きがありました。
令和9年度(2027年度)をめどに、墨田区内に新しい都立児童相談所を設置する方向で検討が進む と、正式に通知があったのです。
その管轄区域に 台東区も含まれる方向 で調整されています。
これまで新宿まで足を運ばなければならなかった重めの相談が、
もし墨田区で行えるようになれば、移動負担は大きく変わります。
特に、専門判定や一時保護など、緊急度が高いケースでは「距離が近い」ことが、子どもの安全につながることもありますし、
区との連携という意味でも物理的な距離は重要です。
必要な材料が家じゅうに散らばっていて探し回る状態から、使う棚がひとつにまとまるような変化。
重いケースの対応に必要な“専門職と設備”が近くに揃うだけで、保護や判断の迅速さは大きく変わります。
ただし、この計画はまだ「方向性が示された段階」。
人材の確保、区との役割分担、連携の実際の流れなど、これから細かい協議が必要です。
特に専門職の確保はどの自治体でも課題で、開設しても質が担保されなければ意味がありません。
今回の動きは、台東区の子どもたちにとって より専門的で安全につながる体制に近づく流れ です。
引き続き、協議の進み方や課題の状況を、分かりやすくお伝えしていきます。
「うちの場合はどこに相談したらいいの?」
そんな疑問があれば、いつでも気軽に声を届けてくださいね。
みなさんの経験が、制度をより使いやすいものにしていく力になります。
今回の内容は、こちらの区議会資料をもとに整理しました:
https://www.city.taito.lg.jp/kugikai/kaigi/iinkai/tokubetsu/kosodateshien/071204kosodate.files/7-4-2.pdf

