「学びのキャンパス台東 アクションプラン」。
名前は聞くけれど、正直、うちの子の学校生活にどう関係するのか分かりにくい。そんな声を、保護者の方からよく聞きます。

計画や事業が並ぶと、薬局で風邪薬を選ぶとき、種類が多すぎて「どれが自分に合うの?」と迷う感覚に少し似ているなと感じます。
今回、パブリックコメント(意見募集)の対象になっているのは、
・学びのキャンパス台東 アクションプラン
・台東区学校教育情報化推進計画
この2つを合わせた、令和8年度から10年度までの3年間の行動計画です。
「理念」だけでなく、この3年間で学校現場で何を進めるのかを、具体的な事業レベルまで整理した内容になっています。
たとえば、1人1台端末を活用した子どもの相談窓口、不登校対策、外国ルーツの子どもへの日本語学習支援、学校での生成AI活用や先生の校務DXなど。
どれも「特別な家庭だけ」の話ではなく、どの子にも起こり得る場面への備えとして学校の体制を整えていく内容です。
ここは丁寧に見ていきたい点
新しい取組が増えるほど、良い面がある一方で、気になる点もあります。
・学校現場の負担が偏らないか
・ICTやAI活用が「使える人だけ」のものにならないか
・計画の内容が保護者に十分伝わらないまま進んでしまわないか
こうした点は、実際の運用を見ながら、丁寧に確認していく必要があります。
そもそもパブリックコメントって何?
パブリックコメント(通称:パブコメ)とは、行政が計画を決める前に、区民のみなさんから意見を集める仕組みです。
専門家や行政だけで決めるのではなく、実際に使う当事者の声を反映させるための大切なプロセスです。
「ちゃんとした意見じゃないとダメ?」そんなことはありません。
・分かりにくい
・不安がある
・ここが気になる
そのままの感覚で大丈夫です。
パブリックコメントの詳細はこちら
▼詳細・意見提出はこちら
https://www.city.taito.lg.jp/kosodatekyouiku/kyoiku/kyoikuiinkai/oshirase/action_pabukome.html
(募集期間や提出方法なども、上記ページにまとまっています)
計画を「暮らしで使えるもの」に
計画は、紙の上にあるだけだと、どうしても遠く感じます。
でも、困ったときに「相談できる」「選択肢がある」――そんなふうに、学校生活の中でちゃんと役立つ形にしていくことが大事です。
今回の計画も、パブリックコメントを経て、内容が固まっていきます。
「これ、うちの子に関係ある?」
「正直、ここがよく分からない」
そう感じた時点で、それはもう立派な意見です。
ぜひ、あなたの声を届けてください。

