こんにちは!
台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです
先日、台東区立上野小学校を視察させていただき、最先端のICT教育の取り組みについて、大変示唆に富む知見を得ることができました。
上野小学校は、TAITOフューチャースクールの研究モデル校として、まさに「未来の授業」を探求しています。特に印象的だったのは、ICTツールを「目的」としてではなく、「理想の学び」を実現するための「手段」として位置づけている点です。
■革新的なアプローチ
- (去年つかっていた)従来のスカイメニューやロイロノートから、現在はメタモジクラスルームとGoogleワークスペースを活用
- 教育委員会による柔軟な判断のもと、最適なツールを選択・導入
- [CANVA]など、一般的なツールも積極的に活用
■「こどもまんなか」の理念
特筆すべきは、「他律から自律へ」「管理から自治へ」という革新的な教育理念です。具体的な取り組みとして:
- 児童自身による学習形態の選択
- 自分のペースでの学習進行
- 低学年からの選択機会の提供
(例:2年生では、学習パートナーや教材を自身で選択)
■学校文化の変革
- オープンスペースの活用
- ノーチャイムの導入
- 「宿題」から「家庭学習」へのシフト
- 児童主体の運動会実施
このような取り組みは、東京都教育委員会「デジタルを活用したこれからの学び」の理念と見事に合致しています。特に、生徒の主体性を重視し、ICTを効果的に活用しながら、個々の学習者に適した教育環境を提供している点が印象的でした。
ただし、課題もあります。例えば、5年契約のCPU性能が動画編集などの新しいニーズに対応できていないという技術的な問題も指摘されています。
■今後の展望
校長先生が言及されていた「社会を変える」という視点は、特に重要です。児童たちが将来、社会の課題に直面した際に、自ら行動を起こして変革を促すことができる人材となることを目指しています。
台東区の「やってみてください」という柔軟な姿勢は、このような革新的な教育を可能にする重要な要素となっているそうです。今後も、このような先進的な取り組みを支援していくことが、区として重要だと考えています。
引き続き、教育現場の声に耳を傾けながら、より良い教育環境の整備に努めてまいります。