こんにちは!

台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。


台東区の屋外での喫煙ルールが、大きく変わろうとしています。

6月11日、環境・安全安心特別委員会を傍聴してきました。議題のひとつが「台東区公衆喫煙環境の整備指針の改正」。質疑も含めて聞いていて、これは区民のみなさんにしっかり伝えなければと思いました。

何が変わるの?

今のルールでは、公衆喫煙所以外の屋外での喫煙が禁止されているのは「朝7時〜9時の2時間だけ」です。

それが、令和10年度以降(予定)、終日禁止になります。

時間帯に関係なく、公衆喫煙所以外の道路・公園・広場などでは喫煙できなくなる、ということです。

なぜ変えるの?

背景には、区への苦情や相談の増加があります。令和7年度に環境課に寄せられた屋外喫煙に関する意見は476件。令和6年度の357件からも、1年で100件以上増えています。10年前(平成29年度・134件)と比べると、約3.5倍の水準です。

内容で多いのは「ポイ捨て」と「路地裏などが自然と喫煙スポットになってしまっている」という声で、合わせて全体の約3分の2を占めています。

「○○小学校のグラウンドの近くが喫煙スポットになっている」「公園で喫煙している人がいて、子どもを遊びに連れていけない」という声も届いています。

子育て中の保護者からすれば、公園で安心して遊ばせたい、という気持ちは切実ですよね。

喫煙できる場所はどうなるの?

禁止になる一方で、区は公衆喫煙所の整備を区内全域で進める方向です。

ちょっと街中で喫煙できる場所を探す感覚は、ちょうどコンビニのトイレを探すのと似てきます。「どこかにあるはずだけどどこだろう」という感じで。区はウェブマップ(6言語対応)で場所を公開していますが、今後は整備数を増やすことが課題になります。

現在、区内には区・民間合わせて30か所の公衆喫煙所があります。委員会では、喫煙所の数がまだ足りていないこと、エリアによっては偏りがあること(言問通りより北側は2か所しかない、という指摘もありました)が話題になりました。喫煙できる場所が確保されないまま規制だけが先に進むと、私有地や駐車場での喫煙トラブルにつながりかねない、という懸念の声も上がっていました。

委員会で出ていた論点

質疑では、ルール見直しに賛成しつつも、進め方への注文がいくつも出ていました。

  • 段階的な実施を求める声:区内全域を一気に終日禁煙にするのではなく、エリアごとに整備状況を見ながら進めるべきという意見
  • 飲食店・商業施設への影響:浅草など、店内で吸えず店先に灰皿を置いている店も多いエリアでは影響が大きい。事業者へのヒアリングを求める声
  • タバコ税収への影響:区のたばこ税収は年間約32億円。規制強化による影響の試算を求める声があり、区は「喫煙そのものを禁止する趣旨ではないため、現時点で試算はしていない」と回答
  • 罰則の検討:マナー指導員による指導件数は年間7万件超(令和7年度)にのぼり、啓発だけでは限界があるのではという指摘も。区は「罰則も抑止力の一つとは認識しているが、まずはルール見直しと啓発を進めながら検討していく」との立場
  • ベイプ(電子タバコ)の扱い:たばこ事業法の対象外で区条例の規制対象にも入らないが、見た目で区別がつかず誤解を招く可能性があるため、喫煙所での利用を呼びかける表示などを検討していくとの答弁

正直、規制と整備のスピード感をどう揃えるかは、簡単ではない課題だと感じました。喫煙する人にとっても、しない人にとっても納得できるルールにするには、これから動き出す喫煙所整備の中身が重要になりそうです。

ただ、個人的には喫煙者の医療費についても言及する人がいてほしかったなとは思っています!

今後のスケジュール

7月上旬からパブリックコメント(区民意見募集)が始まります。10月に新指針の運用が開始されますが、終日禁煙の具体的な開始時期は、喫煙所整備の進み具合を見ながら、改めて委員会で報告される予定です。

パブリックコメントは、区民が行政の方針に直接意見を伝えられる数少ない機会のひとつ。ご意見のある方はぜひ参加してみてください。詳細は台東区の公式ホームページでご確認ください。