こんにちは!
台東区議会議員 本目さよ(ほんめさよ)です。
9月20日に一般質問といって、区長に直接本会議で質問、提案する機会がありました。
おそらく、今回の私の任期(4年)の、
最後の区長への質問かなというところ。
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<質問>
次に、若い世代のがん患者のサポートについて伺います。
この若い世代をAYA世代と言います。
AYA世代とは、Adolescent and Young Adult(思春期や若年成人)の世代ということで、日本では15~39歳までと定義されています。
がん患者全体のAYA世代の割合は2.2%と、とても低いのですが、
がんの罹患率から、本区では年間40名と推計でき、統計資料によれば、令和元年で1名、令和2年で3名の方が亡くなっています。
なぜ、女性政策でAYA世代のがんをとりあげるかというと、実は、AYA世代で20歳以上のがん患者の約8割を、女性が占めています。
子宮頸がんと乳がんになる女性が多いためです。
AYA世代のがん患者に対する支援は、女性への支援と言い換えても過言ではありません。もちろん、HPVワクチンの普及やがんの早期発見の推進は早急に進めるべきことですが、それ以外にも必要なことがまだまだあります。
がん患者の方への支援として、台東区は今年度からウィッグや補正下着の購入費の助成制度をスタートしていて、高く評価をしています。また妊孕性、つまり将来こどもを産めるようにしておけるようなサポートについても東京都ではじまりました。
ですが、39歳以下のがん患者が在宅で療養したい、看取られたいと思ったときに、サポートできる制度がないのです。40歳以上は介護保険が適用されますが、40歳未満は介護保険制度を利用できず、制度のはざま世代と呼ばれています。
終末期に在宅で介護サービスを利用したい場合、全ての費用を自費で負担することとなります。
民間のがん保険などに入って、もしもの時の備えをしている方もいるかと思いますが。40歳以上の人はがん保険にはいっていようといまいと、介護保険制度の適用を受けられるのに対して、39歳以下では在宅療養の選択肢がなくなってしまうのは不公平ではないでしょうか?
さらに、コロナ禍で在宅療養を希望される患者さんが増えているとも聞きます。病院に入院してしまうと、感染予防の観点から家族とも亡くなるまでもう会えなくなってしまう。それならば最期は自宅で迎えたいと考える人が増えても不思議ではありません。
まずは台東区でも、「若年がん患者在宅療養費助成制度」の創設を提案したいと思いますが、区長のご所見を伺います。
対象の人数は台東区でも本当に少ないものではありますが、だからこそ、基礎的自治体である台東区がそこに手を差し伸べることが必要ではないでしょうか?
<区長答弁>
次に、AYA(あや)世代のがん患者のサポートについてです。
AYA世代のがん患者は、学校や家庭、社会において転換期を迎えている世代であることから、将来に対する不安に直面することが多く、また、がん患者全体における割合が少ないことから、支援体制が十分(じゅうぶん)ではないと認識をしています。
本区では、AYA世代も含めたがん患者の方(かた)への支援として、「がん患者 ウイッグ購入費等(とう) 助成事業」を本年4月より開始しました。
また、在宅療養(りょうよう)を希望する方(かた)が相談できる窓口などについて、区ホームページで周知・啓発すると共に、保健師による相談も行っているところです。
議員ご提案の、介護保険制度の対象とならない方(かた)への在宅療養に要する経費の助成については、他自治体の状況も参考にし、調査・研究して参ります。
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区長からの回答、前半はとってもいい回答だったのですが、
残念ながら「やる!」とは言っていただけず・・・
まずは、問題提起ということで、
引き続き、チェックして行きます!!
また、今回の質問、
江東区議の酒井なつみさんにレクチャーうけました。
なつみさんは、女性議員のネットワークWOMAN SHIFTでご一緒していて、がんサバイバーでもあります。
横のつながりで、政策提案も引き続きすすめていきますね!