本日、目黒区のデジタル・ICT戦略について視察を行いました!
友人のたぞえ麻友区議にアテンドしてもらいました!
ありがとうございます。
1. 組織体制の進化
目黒区では、令和2年度に「新しい時代に向けた区政再構築検討会議」を立ち上げ、
令和3年度には外部人材を1名登用するなど、段階的にDX推進体制を整備してきました。
特筆すべきは、情報政策推進部が広報課と連携し、「手段」ではなく「区民サービスの向上」という「目的」を常に意識した取り組みを行っている点です。
2. 生成AI活用の実態
目黒区では現在492名が生成AIに登録しており、特に注目すべきは管理職向け研修の実施です。
約35名が参加し、全体で約60名が活用しているとのこと。
台東区(2000件/月、約400名利用)と比較すると、より戦略的な展開を図っている印象を受けました。
3. グループウェアの刷新
2015年から使用しているグループウェアを、2025年からMicrosoft365に移行予定とのこと。
12区がマイクロソフト製品を採用している中、特に以下の点に注目しています:
- Teamsの電話活用(渋谷区・中野区の事例)
- 生成AIとの連携可能性 - BYOD(現在約200名が利用)の更なる展開
台東区もマイクロソフトだったはずなのですが・・・
4. 具体的な成功事例
「ランドセル広場児童保健申し込み」のオンライン化は、特筆すべき成功事例です。
紙の申込みが完全になくなり、学校側・区役所側双方の業務効率が大幅に改善されました。
今後の課題: 台東区においても、以下の点について検討が必要だと感じました:
- デザイン思考の導入
- プロンプトエンジニアリングの職員教育
- 業務改善の定量的効果測定
特に印象的だったのは、目黒区が「手段としてのDX」ではなく、「目的のための手段としてのDX」という明確な位置づけを行っている点です。
台東区においても、このような視点の転換が必要ではないでしょうか。 引き続きチェックしていきます!