皆さん、子どもの学校で使う教材や学用品の費用、年々増えていると感じていませんか?

実は国の「子供の学習費調査」によると、小中学校での教育活動に必要な費用は増加傾向にあり、特に教材や学用品にかかる費用の割合が最も大きいことがわかっています。
また、区が令和5年に実施した「次世代育成支援に関するニーズ調査」では、多くの保護者から「家庭の経済的支援の強化」を求める声が寄せられていました。
そこで嬉しいお知らせです!令和7年4月から、台東区では子育て家庭の経済的負担を軽減するための「小中学校補助教材費等支援」が始まります。

どんなものが支援の対象になるの?

支援の対象になるのは、これまで保護者が負担していた以下のようなものです:

  • ドリルや資料集などの補助教材
  • リコーダーや習字道具、絵の具セットなどの学用品
  • 日帰りの校外学習に要する費用

これまで「隠れ教育費」とも呼ばれていたこれらの費用を区が補助することで、保護者の経済的負担が大きく軽減されます。
一方で、宿泊行事費、卒業対策費、PTA会費などは今回の支援対象外となります。

予算はどのくらい?

この支援のために、区は約3億1,561万円の予算を計上しています。内訳は小学校が約2億1,891万円、中学校が約9,670万円です。
これだけの予算を子育て支援に投じるというのは、区の姿勢としても大きな一歩だと感じています!

区外の特別支援学校に通う児童・生徒はどうなるの?

台東区内に住んでいて区外の特別支援学校に通っている児童・生徒についても、保護者の申請により対象経費を補助する予定です。公平に支援を受けられるよう配慮されています。

委員会での議論から

委員会では私も含め、いくつかの質問が出ました。
例えば「算数セットは本当に全員必要なのか」「教材によっては一括購入でコスト削減できるのでは」といった意見も出ています。
区の回答としては、今年度は全ての学用品を購入する形で予算計上していますが、次年度以降は各学校からの実績を確認しながら、共用できる可能性があるものや一括購入でより効率的に調達できるものがないか検討していくとのことです。
また、「お道具箱やオリジナルタブレットバッグなど、PTAからの入学祝いとしていたものはどうなるのか」という質問もありました。これらの扱いについても区は検討を進めています。

これからのこと

この支援は令和7年4月から始まる予定です。私としては、保護者の負担軽減だけでなく、各学校の実情に合わせた柔軟な運用を期待しています。
また、将来的には教材の選定や購入方法も含めて、より効率的で教育効果の高い形になっていくことを願っています。
みなさんの子育てを台東区全体で支えていく、そんな取り組みの一つとして、この支援がお役に立てば嬉しいです。
ご質問やご意見がありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。これからも子育て世代の声をしっかりと受け止め、区政に反映させていきたいと思います。