こんにちは! 台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。インスタライブ『区政オープンブック』の内容をブログでもお届けします。

今回のテーマ:台東区リバーサイドスポーツセンター陸上競技場の改築計画

今回は、台東区リバーサイドスポーツセンターの陸上競技場について、これまでの「大規模改修」から「改築(建て替え)」へと方針が変更された経緯をお伝えします。私がPTAの広報担当としてスポーツテストの撮影で訪れた際、トイレが和式だったことなど施設の老朽化を実感しました。議会では既に報告がありましたが、この機会に詳しくご説明します。

リバーサイドスポーツセンター陸上競技場の現状

リバーサイドスポーツセンターの陸上競技場は1986年(昭和61年)に完成し、現在36年以上が経過しています。長年区民に親しまれてきた施設ですが、老朽化が進んでいる状況です。

これまでの経緯

  • 令和2年度: 大規模改修の基本計画を策定
  • 令和3年: 区民文教委員会(議会の委員会)で計画を報告
  • 令和5年: 実施設計を開始
  • 令和6年12月: 改築(建て替え)への方針変更を決定

なぜ改修から改築に変更されたのか?

設計を進める中で、いくつかの重要な課題が見つかりました。最終的に、同じコストならば新しく建て替えた方が長期的に見て効果的と判断されました。

主な理由(3つ)

  1. 防水対策による新たな段差の発生
    改修工事を行うと、観客席の移動経路に新たな段差が発生することが判明
  2. 漏水リスクの完全解消が困難
    区民から要望の多かった観客席への屋根設置を検討したところ、漏水(水漏れ)リスクが生じることが分かり、改修では完全に解消できない恐れがあると判断
  3. コストパフォーマンスの問題
    工事費の高騰により、既存施設の改修と同規模の改築(建て替え)が同程度の総工費となることが判明

区の判断: 同じコストであれば、長期的に見て新しく建て替えた方が効果的

改築で実現される対策と機能向上

老朽化対策

  • 外壁の塗装更新
  • 屋上の防水対策
  • 観覧席の更新
  • 建具・内装の更新
  • 電気設備(コンセントなど)の更新
  • 空調・給排水設備の更新
  • フィールド塗装の改修
  • 人工芝の張替え
  • 外塀・フェンスの塗装更新

機能向上ポイント

  • 観覧席への屋根新設(熱中症対策に効果的)
  • フィールドへの夜間照明新設(夜間の利用が可能に)
  • バリアフリー対応の強化
    • エレベーター新設
    • バリアフリートイレ増設
  • 乳幼児休憩室(授乳室)新設
  • 防災対応強化(受変電設備を2階へ移設)
  • 建物の断熱性能向上
  • 高効率機器の採用

今後のスケジュール

改築に向けた今後のスケジュールは次の通りです:

 
年度 計画内容
令和6年度 構想
令和7〜8年度 基本計画・設計
令和9〜11年度 解体工事・改築工事

注意点: 工事完了までに約5年かかる予定です。長期間となりますが、老朽化した施設をそのままにしておくわけにもいかないため、建て替えという判断になりました。

その他の施設情報

LED化工事による施設休止のお知らせ

リバーサイドスポーツセンター体育館の照明LED化工事に伴い、以下の施設が一時休止となります:

  • 第一競技場: 令和6年12月8日〜令和7年1月25日
  • 第一武道場: 令和7年2月3日〜17日
  • 第二武道場: 令和7年2月24日〜3月9日

代替施設情報:

  • 休止期間中のバドミントンは第二競技場で実施するものを利用可能
  • スポーツ広場(根岸小学校、富士小学校)も活用可能

体育館付設食堂の再開!

体育館の付属食堂が再開されることになりました。事業者が決まらなかった経緯がありましたが、公募型プロポーザル方式で選定が行われます。区民からの要望も多く、利便性向上のために再開が決定しました。

まとめ

  • 台東リバーサイドスポーツセンターの陸上競技場は、これまでの「改修計画」から「改築(建て替え)」へと方針変更されました
  • 主な理由は、防水対策による新たな段差発生、漏水リスクの解消困難、コストパフォーマンスの問題
  • 改築により、観覧席屋根の新設、夜間照明、バリアフリー対応など機能向上が図られます
  • 工事完了は令和11年度の予定(約5年後)
  • 体育館は照明LED化工事で一部施設が一時休止
  • 体育館付設食堂が再開予定

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