
こんにちは!
台東区議会議員の本目さよです。
2月19日の子育て・若者支援特別委員会で、産後ケア事業についての報告がありました。今日はその内容と、私が感じた問題意識をお伝えします。
まず「産後ケア」って何?
産後ケアとは、出産後のお母さんが助産師や看護師などのサポートを受けながら、心身を回復させるための事業です。台東区では宿泊型・日帰り型・乳房ケア(外来・訪問)の4種類があります。
産後って、体はボロボロなのに赤ちゃんのお世話は待ってくれないですよね。そんなときに「ちゃんと休める場所・相談できる場所」があることは、本当に大切だと思っています。
何が変わるの?① 区の負担額が上がります
近年の物価高騰で、産後ケア施設の利用料が上がっています。区がその一部を負担する「区負担額」は平成29年の事業開始以来ずっと据え置きだったため、利用者が払う差額(利用者負担金)が増え続けていました。
そこで令和8年4月から、区負担額を約10%引き上げることになりました。
具体的にはこんなふうに変わります:
宿泊型(課税世帯) 区負担額:25,000円 → 27,000円
日帰り型(課税世帯) 区負担額:16,000円 → 17,000円
乳房ケア・外来型初診(課税世帯) 区負担額:4,000円 → 4,400円
非課税世帯や多胎加算(双子など)についても同様に引き上げられます。生活保護世帯は全額区負担のまま変わりません。
物価が上がっても「使いたいのに高くて使えない」とならないよう、区が負担を増やして利用者の実質的な出費を抑える——という方向性自体は、とても良いことだと思います。
何が変わるの?② 施設の建て替えを区が支援します
台東区内で産後ケア(宿泊型)を担っていた吉田産婦人科医院(池之端)は、令和5年度から宿泊型を一時休止しています。
今回、国の補助事業を使って同院の建て替え・改修を区が支援することになりました。スケジュールはこうです:
- 令和8年6月ごろ:仮施設へ移転、解体・建設工事スタート
- 令和9年6月ごろ:新施設で宿泊型産後ケアを再開予定
宿泊型が戻ってくるのは嬉しいニュースです。
でも、私はここで一つ問題提起をしました
負担額を下げる努力は大事。でも「そもそも使える施設があるか」も同じくらい重要じゃないですか?
台東区内で宿泊型を担っていた施設は今、休止中の場所があります。利用者にとっては「使いたくても使える場所がない」状態が続いています。
例えば、近隣の中央区では、医療機関ではない民間企業が日帰りの産後ケアを実施しています。医療機関だけに頼らない、多様な事業者が参入できる仕組みにすることで、利用できる場所・選択肢が広がります。
ちょうど、近所のスーパーが閉店してしまったら、いくら食費の補助が出ても買い物に行けない——そんな状況と似ています。補助と施設、両方そろってはじめて「使える」制度になるんです。
区には、産後ケア施設の誘致や多様な事業者の参入促進についても、積極的に取り組むよう求めていきます。
まとめ
- 令和8年4月から、産後ケアの区負担額が約10%引き上げ→利用者の実質負担増を抑制
- 吉田産婦人科の建て替えを区が支援→令和9年6月ごろ宿泊型産後ケアが復活予定
- 一方で「使える施設・環境の整備」も同時に進めるべき、と問題提起しました
産後のお母さんが安心して休める環境を、また、お父さんも育児を学べる環境を!
制度と場所の両方から整えていく——引き続き取り組んでいきます。
台東区議会議員 本目さよ(ほんめさよ)

