こんにちは!台東区議会議員 本目(ほんめ)さよです。

北上野二丁目に整備予定の(仮称)北上野二丁目福祉施設について、開設時期の見直しが決まりました。今日はその経緯と区の対応についてお伝えします。

何が起きたのか

この施設は、令和8年3月に策定された実施設計に基づき、新築工事の入札を進めてきました。ところが5月に行った建築工事の入札では、応札する事業者が一社もありませんでした。入札の条件を緩和して6月15日に再度公告しましたが、それでも申し込む事業者は現れず、2回目も不調に終わりました。これに伴い、電気・空調・給排水の設備工事についても、入札そのものを取りやめています。

なぜ事業者が集まらなかったのか

区は、関心を示していた複数の事業者にヒアリングを行いました。出てきた声は、「現場を管理する技術者が足りず、他の仕事も立て込んでいて請け負えない」「41か月という工期では難しい」「見積もりの計算に2か月はほしい」「複数の会社で組む場合、区内の事業者との調整が難しい」といったものでした。

おうちのリフォームを頼もうとしたら、どの業者も忙しくて手が回らず、結局スケジュールも予算も見直すことになった、という経験がある方もいるかもしれません。今回の入札不調も、規模はまったく違いますが、似たような構造だと感じています。

区の対応

区は、同じ条件で公告を続けても事業者が現れる見込みは低いと判断し、次の見直しを行うことにしました。

工期はこれまでの41か月から56か月(準備期間を含む)に延ばします。あわせて、国が示す工期設定の考え方や来年度の東京都の積算単価の上昇分も踏まえ、工費は209.5億円から241.5億円に、32億円増額します。発注の時期も後ろにずらし、事業者が計画的に準備できるよう、公告から入札までの期間を十分に取ります。設備工事は、建築工事の事業者が決まってから発注する形に変えます。

こうした見直しの結果、令和12年3月を予定していた開設時期は、令和14年3月に、2年遅れることになりました。

わたしが思うこと

2年の延期は、待っている保護者のみなさんにとって軽い話ではありません。それだけ長く、別の方法で対応し続けることになります。ただ、無理な条件で公告を繰り返して不調を重ねるより、事業者が実際に請け負える条件に見直したうえで着実に進めるほうが、結果として早く施設を使えるようになると考えています。

令和8年度の補正予算案では、この見直しに伴い約36億円が減額される予定です。今後は11月中旬に建築工事の再々公告、来年2月中旬に入札、来年の第1回定例会で契約締結の議案が提出される見込みです。

9月16日の子育て・若者支援特別委員会で、この件について報告を受けました。工期や工費が本当に妥当な水準か、今後同じような不調を繰り返さないためにどんな対策を取るのか、引き続き確認していきます。

進捗があれば、またこのブログでお伝えします。